鼎の問

音楽関連備忘録

『ゲストボーカル感謝祭』~バラードワンマン~(07/13)

セックスマシーン!!『ゲストボーカル感謝祭』~バラードワンマン~(07/13)@旧グッゲンハイム邸

 

小雨の降る旧グッゲンハイム邸は趣がありすぎました。

旧グッゲンハイム邸とは、100年くらい前に外国人が建てて住んでいたお屋敷。今は誰も住んでおらず、イベントや結婚式が開催されたりします…と言えば良いでしょうか。つまり今回はライブハウスでのライブではなくお屋敷ライブです。初めて来ましたが、ちょっとだけ迷いました。

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外観はこんな感じです。まさに洋館。

玄関?まで行くと下駄箱があり、靴を脱ぎます。ちょっとびっくりしましたがよく考えたらここはお屋敷、そりゃ土足厳禁ですよね。下駄箱の横にこんな貼り紙が。

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会場はこんな感じです。普通にアンプやスピーカーが用意されていますね。割と爆音なのでしょうか。

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椅子が用意されていました。なんたってバラードワンマンですからね!椅子がまた可愛いです。

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椅子の上には「唱歌 凪」と書かれた紙が置いてあります。ロックバンドで唱歌とは…???

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今回の手売りチケットです。可愛い!プレイガイドで買うと味気ないチケットですが、物販での手売りチケットはこういうデザインがあったりするので良いですね。

 

セックスマシーン!!について。

バンド名がアレですが、バンド自体・曲に下ネタ要素は一切なく、真っ直ぐな曲ばかりの神戸出身のバンドです。本人たちも「バンド名変えたい」と思っているみたいで、「バンド名変えたい」という曲があるくらいです。ボーカルの森田さん(モーリー)は目を引くダメージデニム(ダメージデニムの概念を覆される)、白いバンドTシャツ、指ぬき軍手、首に巻いている赤いバンドタオルがステージ衣装です。

 

ステージを見ていて、演者が出てくるところがないな…どこから出てくるかな…とか思っていたら後ろからヌルッと入ってくるパターンでした。でもモーリーがいない。モーリー以外がステージに着くと、ドラムセットの後ろのカーテンが開いてモーリーの頭が見える。「ちょっと待ってて!」とスピーカーからモーリーの声が聞こえます。後ろからモーリーが走ってやってきて「脚立がない!」と言います。どうやら本来は脚立があって、窓からモーリーの全身が見えるようになっていたみたいです。日野さんが「誰やこんなとこに脚立置きっ放しにして!って撤去されたんやろな」と的確なコメント。

モーリーが「今日は親族が沢山来ています。」と緊張した面持ちで言いました。「楽しみ半分緊張半分です!」と始まったのは 昨日のつづき 。どうやら本気で緊張していたようで、色んな曲の色んなところを間違えていました。歌詞をド忘れし、演奏するのをやめた曲も。素人目に見ても「あ、間違えた…」と思うような箇所がありました。「みんな調子はどう?俺は絶好調!」とモーリーが言います。間違えまくった後に「今の心境です。」と始まったのは ムリなんす 。会場はもう爆笑。モーリーが「バラードの意味を調べたの。叙事詩なんだって!オレ オマエ スキ!(サルでもわかるラブソングの歌詞)なんかは抒情詩ですね。」といい笑顔で教えてくれました。

先ほどの唱歌ですが、どうやらセクマシの持ち歌だったみたいです。モーリーが伴奏して、メンバー・観客全員が起立して歌う。バラードですねえ…。ロックバンドに唱歌があるのはおそらくセクマシだけでしょう。

そんなこんなでライブは終盤へ。本編最後の曲が終わると会場が暗くなってアンコールへ。アンコールでは、歌詞をド忘れした曲が入っているアルバムを物販で自腹で購入し、歌詞カードを見ながら歌うという異例なアンコールでした。アンコールが終わったー…と思いきやダブルアンコールの雰囲気。まさかと思うとメンバー再登場。「椅子片付けよう!」ということで全員で椅子の片付けをしました。そのあとステージの前に集まって サルでもわかるラブソング を演奏。抒情詩!「ちょっとテンポ落とす」ということで、Bメロからのサビはいつもよりゆっくり目に演奏。「さらに落とす」と言うといつもの半分くらいのテンポに。「握手して回る!」とモーリーが言うのでみんな次々握手をしてもらいます。さながらディナーショーのようでした。

ダブルアンコールも終わり、靴を履いて玄関を出てふと2階を見てみるとギターの近藤さんがいて目が合いました。手を振ると手を振り返してくれました。個人的にツボだったのがドラムのケンオガタさんの衣装。可愛かったです。シャツ+サスペンダー+チノパンは反則ですね。雨の旧グッゲンハイム邸、雰囲気がとてもとても良かったです。駅からのアクセスも良いので他のバンドも是非ここでライブしてみてほしいですね。趣向を変えてアコースティックライブとかも良さそうです。

 

MCは私の記憶を頼りに書いています。間違っていたらごめんなさい。